問い詰めるまでもない。お前は付いてくるなと言い捨てた。
部屋に入ると、リーナは窓辺に立ってぼんやりと外を見ていた。
「リーナ」
「レオ、どうしたんですか?」
「今日は仕事が早く終わってね。ひとりなのか?」
「サラがお茶の用意をしてくれています。レオも一緒にどうですか?」
やはりほかには誰も侍女がいない。
「ああ、そうしよう」
素知らぬふりで彼女の机の上に目を向けた。積んである冊子が気になり手に取ってみると、それは貴族の情報を記した記録で紙が挟んであるページには公爵家の記述があった。
(やはり。これだけか)
書いてあるのは名前と年齢。ほかには領地程度。肝心な彼らの趣味嗜好や領地の特産物のほか問題点は一切ない。これでは資料としてなんの足しにもならない。当然、ヴィクトリアは特定の花にアレルギーがあるというのに書いていなかった。
「レオ……私、失敗してしまいました」
部屋に入ると、リーナは窓辺に立ってぼんやりと外を見ていた。
「リーナ」
「レオ、どうしたんですか?」
「今日は仕事が早く終わってね。ひとりなのか?」
「サラがお茶の用意をしてくれています。レオも一緒にどうですか?」
やはりほかには誰も侍女がいない。
「ああ、そうしよう」
素知らぬふりで彼女の机の上に目を向けた。積んである冊子が気になり手に取ってみると、それは貴族の情報を記した記録で紙が挟んであるページには公爵家の記述があった。
(やはり。これだけか)
書いてあるのは名前と年齢。ほかには領地程度。肝心な彼らの趣味嗜好や領地の特産物のほか問題点は一切ない。これでは資料としてなんの足しにもならない。当然、ヴィクトリアは特定の花にアレルギーがあるというのに書いていなかった。
「レオ……私、失敗してしまいました」



