死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 レオが彼女に会うのは食事のときと夜の寝室だけだ。日中は基本的に本宮の執務室に籠っているので、彼女の部屋に行くことはない。リーナがなにも不満を口にしないため、疑ってもいなかった。

 注意深く観察しながらリーナの部屋に向かった。

 途中侍女とすれ違うが、だんだんその数も減っていく。

 時刻は午後の四時。確かに今頃は侍女の出入りが少ない時間かもしれないが、リーナが公爵邸から帰ってきてそれほど経っていない。予定外に早い戻りなのだから着替えるとかお茶の用意をするとか慌ただしさがあってもいいはずだ。

「殿下、なにか御用がおありですか?」

 後ろから追いかけてきたのは侍女長だった。焦る様子にレオはピクリと眉を顰め、足を止めずにリーナの部屋に向かう。

「皇太子妃が公爵邸のお茶会に参加する手土産がなんだったか、君は知っているんだろうな」

「えっ……そ、それは」