死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 アイゼンベルク公爵家の権力は絶大だ。海に面した領土を持ち、帝国で一番栄えている港を保有している公爵家の存在はないがしろにはできない。医師にしろ大神官にしろ、圧倒的立場の弱い彼らが抵抗できるはずもなかった。

 事情を知ったレオも、公爵家を問い詰めず口を閉ざした。怒るほどでもないと思ったし、真実はなにかのときの切り札にすればいいと割り切った。

 だが、ヴィクトリアへの嫌悪感だけは残った。

 堂々と嘘をつく厚顔さも狡さも、なにもかもがうんざりするほど鼻につく。

 ヴィクトリアについてあれこれ思い出し、顔をしかめたレオは騎士を振り向いた。

 今回の件はほかにも気になることがある。

「サラについては裏を取れ」

 サラの動きが怪しいという報告があがっていたのだ。

「はい」

 そして自らはリーナの元へ向かった。