『あ、ええ。必死でございましたので』
『そなたの手は大事ないか?』
毒に直接触れた者はみな手がただれ、今なお塗り薬と聖水を欠かせない。レオを宮殿に運んだ騎士も医師も全員がだ。
だが、ヴィクトリアだけはどこにもそんな様子は見えなかった。
『ええ、おかげさまで……。殿下、それでは今日も治癒力を注がせていただきますね』
『ああ頼む』
ヴィクトリアは傷口から目を反らし、両手をレオの傷の方に向けて念じ始めた。
確かにいくらか痛みは和らいだ。
だが、その力は大神官の神聖力には遠く及ばなかった。本人はそう思っていないようだが。
医師を問い詰めて事情を聞いたところによれば、公爵家が動いたのだそうだ。口を閉ざすよう医師や大神官を権力で脅してきたという。
『そなたの手は大事ないか?』
毒に直接触れた者はみな手がただれ、今なお塗り薬と聖水を欠かせない。レオを宮殿に運んだ騎士も医師も全員がだ。
だが、ヴィクトリアだけはどこにもそんな様子は見えなかった。
『ええ、おかげさまで……。殿下、それでは今日も治癒力を注がせていただきますね』
『ああ頼む』
ヴィクトリアは傷口から目を反らし、両手をレオの傷の方に向けて念じ始めた。
確かにいくらか痛みは和らいだ。
だが、その力は大神官の神聖力には遠く及ばなかった。本人はそう思っていないようだが。
医師を問い詰めて事情を聞いたところによれば、公爵家が動いたのだそうだ。口を閉ざすよう医師や大神官を権力で脅してきたという。



