死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

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「――というわけでとんぼ返りのように戻ってまいりました」

 リーナの外出に随行していた騎士からの報告に、レオは眉間の皺を深くした。

「予想通りと言えば予想通りだが……」

 ヴィクトリアのお茶会に行くと聞き、レオは反対したが今それを言っても始まらない。

 さてどうしたものかと考え込んだ――。

 帝国の四大公爵家アイゼンベルクの公女ヴィクトリアは帝国一の美貌を誇る。絹のような金色の髪に澄んだ海のようなブルーの瞳。教養もあり淑女の鏡だと誰もが褒め称えた。

 皇太子妃として相応しいのは、彼女しかいないと。

まったく興味をもたなかったレオ以外は、全員が皇太子妃ヴィクトリアの誕生を信じて疑わなかっただろう。

 いっときはレオも考えた。

 全員が全員そう言うのだから、皇室の安定のためには彼女と結婚するのがいいのかもしれない。