死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 あえてにっこりと明るく微笑み、リーナは心で泣いた。

(結局、運命は変わらないのかしら……)

 公爵家のお茶会は今世が初めてとはいえ、お茶会で失敗して追い返されるように帰るのは前世と同じ。

どう足掻いても治癒力は発揮できず、社交界では失敗する。レオとはうまくいっているように見えるが、彼はリーナにキスをしてもそれきりだ。子どもを授かるなんてどう考えても無理だ。

馬車に乗るとサラが泣きそうな顔をしていた。

「お友だちになりたかったんだけど、ちょっと無理かしらね」

 あえて明るく言った。

 気にしちゃいけないと気持ちを立て直そうとするのに、悲しみが込み上げてくる。

「うっ……」

 一瞬自分が漏らした嗚咽かと思ったがそうじゃなかった。

「サラ?」

 自分のせいで侍女までがつらい思いをする。

「ごめんなさいサラ。私が参加したばっかりに。もうお茶会には参加しないから大丈夫よ」

 今後は参加するとしてもひとりでしようと思った。自分は覚悟の上だけれど、彼女はただ巻き込まれるだけでかわいそうだから。