死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 お茶会の主催者公女ヴィクトリアは、前世の死に際、皇帝がレオを助けたと言っていた女性だ。社交界の華と言われるだけあって、目を奪われるほど彼女は美しい。

 舞踏会で挨拶しかしたことはなく、どんな女性なのかわからなかった。

 歳も近いし治癒力があるという彼女なら、力を高める方法など教えてもらえるかもしれず、できることなら親しくなりたいと思っている。

(大丈夫よ。処刑される以上のことは起きないわ)

 そう思えばいくらか元気になれた。しかし――。



 アイゼンベルク公爵家のタウンハウスは帝都でも指折りの豪華さを誇る壮大な邸だ。

「お待ちしておりました。こちらへどうぞ」

恭しく迎い入れられ、緊張を解くように大きく息を吐きながらお茶会の場所である庭園を進むと――。

 その場にいた令嬢たち全員がオレンジ色のドレスを着ている。