死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 大きく息を吸ったリーナは隣に置いた手土産を見た。

 前世でした失敗のひとつは手土産だった。手編みのレースを施したハンカチは粗末だと笑われて、それならばと宝石を持っていくと、施しを求めたわけじゃないと突き返された。

 結局なにが正解だったのかわからない。

「令嬢が気に入ってくれるといいけれど」

 今回用意したのは宮殿の庭園の花で作ったポプリだ。彩りもいいし香りも自然で優しい。器は職人が手作りした薄く美しいガラスでできている。

「きっと喜んでくださいますよ……」

 伏し目がちに微笑むサラにハッとした。

 自分のせいで彼女まで不安にさせてはいけないと、慌てて笑顔を向ける。

「気に入ってもらえなくてもいいわ。気持ちだけ伝われば満足よ」

「ええ、そうですね。妃殿下のお気持ちは伝わります」