死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 心配そうに送り出してくれた父を思い浮かべ、リーナはキュッと唇を噛む。

 結局自分が失敗したせいで祖国を不幸に陥れてしまった。申し訳なさと後悔で胸が押しつぶさそうになる。

 もし美しく快活な妹が嫁いでいれば、状況が違ったはず。彼女ならばこの帝国でもミスティアの華と謳われ大切にされただろう。

 しかし、巻き戻った日は今日だ。

 沈む気持ちを振り切るように、リーナは顔を上げた。

(とにかく、なんとかするしかないわ)

 まずは治癒力だ。考えられるすべてをしてみて、なんとしてもこの地でも治癒力を使える方法を探さなければいけない。そして――。

 夫となる皇太子レオナルトとの関係を改善したいと思った。

(殿下が私を選んでくださったんだもの)

 リーナを選んだのはほかならぬレオナルトだと聞いた。