死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 しかもこの宮殿で信頼していたであろう侍従に襲われるなんて、どれほど悲しいだろう。体よりも心のほうが深く傷ついたかもしれない。

 自分だってもしもサラに裏切られたらショックだし立ち直れない。

 そんなことを思いながら湯浴みを終えて、ドレスに着替えるべく衣装室に向かった。

 今日はアイゼンベルク公爵家の令嬢ヴィクトリアの招待を受けてお茶会に参加する。

 ふとオレンジ色のドレスが目に留まり手を伸ばした。

(こんなドレスあったかしら?)

 今まで目にしていないような気がするが、新しく追加されたのだろうか。

「妃殿下。そのドレスが、よろしいですか?」

「あっ、違うの」

 ふるふると首を横に振る。ピンク色の髪なのに、強いオレンジ色のドレスを着こなせる自信はない。

「ではこちらのドレスは如何ですか? 華やかですし派手でもないし」