死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 その度に皇后の母が狂ったように犯人捜しをした。少しでも怪しいとなれば厳しい処罰を免れない。殺伐とした後宮で、自分が生きなければ無実の者さえ命を危ぶまれると知った。

 強く生きる。ただそう言い続けて大人になったように思う。

「宮殿を出るようになってからは魔獣との戦いが待っていた。中でも外でも常に死と隣り合わせだ。俺というよりは、帝国の皇太子が簡単死ぬわけにはいかない。だから――」

 穏やかに言ったはずが、気づくとリーナは目を抑えていた。

「リーナ?」

 刺激が強すぎたのか、まずいと思ったが既に遅い。慌ててリーナの席まで行き、泣いている彼女の背中をさすった。

「すまない。余計な話をしてしまったな」

「わ、私は、レオに……いつまでも元気でいてほしいです」

「わかった。わかったよ。リーナのためにいつまでも元気でいよう」



 その日の夜、リーナはすっかりしょげかえっていた。