その度に皇后の母が狂ったように犯人捜しをした。少しでも怪しいとなれば厳しい処罰を免れない。殺伐とした後宮で、自分が生きなければ無実の者さえ命を危ぶまれると知った。
強く生きる。ただそう言い続けて大人になったように思う。
「宮殿を出るようになってからは魔獣との戦いが待っていた。中でも外でも常に死と隣り合わせだ。俺というよりは、帝国の皇太子が簡単死ぬわけにはいかない。だから――」
穏やかに言ったはずが、気づくとリーナは目を抑えていた。
「リーナ?」
刺激が強すぎたのか、まずいと思ったが既に遅い。慌ててリーナの席まで行き、泣いている彼女の背中をさすった。
「すまない。余計な話をしてしまったな」
「わ、私は、レオに……いつまでも元気でいてほしいです」
「わかった。わかったよ。リーナのためにいつまでも元気でいよう」
その日の夜、リーナはすっかりしょげかえっていた。
強く生きる。ただそう言い続けて大人になったように思う。
「宮殿を出るようになってからは魔獣との戦いが待っていた。中でも外でも常に死と隣り合わせだ。俺というよりは、帝国の皇太子が簡単死ぬわけにはいかない。だから――」
穏やかに言ったはずが、気づくとリーナは目を抑えていた。
「リーナ?」
刺激が強すぎたのか、まずいと思ったが既に遅い。慌ててリーナの席まで行き、泣いている彼女の背中をさすった。
「すまない。余計な話をしてしまったな」
「わ、私は、レオに……いつまでも元気でいてほしいです」
「わかった。わかったよ。リーナのためにいつまでも元気でいよう」
その日の夜、リーナはすっかりしょげかえっていた。



