死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 今回魔石を発見できたのは、リーナが古文書から解読したおかげだと報告してある。

「はい。彼女は真面目で勉強家ですから」

 頷く皇帝の満足げな様子にレオはホッと胸を撫で下ろした。

(これでよし)

 西山からの帰り道、治癒力がほとんど使えないというリーナの告白を聞き、予想通りとはいえ実のところレオは肝を冷やしていた。皇帝は彼女の治癒力がどれくらいなものなのか試せと言っていたのである。

 なんとなく嫌な予感がしてのらりくらりとかわしていたが、時間の問題だった。治癒力がないとわかればどうなっていたか。結婚を認めた理由が治癒力であるだけに、力がないでは済まされない。レオがいくら関係ないと言ったところで、皇帝の不満は消えないだろう。