死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 力ない笑みを口もとに浮かべリーナはうつむいた。

「申し訳ありません……」

 レオはリーナの肩に手をかけた。

「リーナ? どうして謝るんだ?」

 その声は怒っているようにもガッカリしているようにも聞こえず、温かくて優しい声だ。それがなおさらつらい。

「私は治癒力を望まれて帝国に来ましたのに」

 申し訳なくて涙が込み上げてくる。

 だからと言って泣いてしまってはレオを困らせる。リーナは唇を噛んで必死に堪えた。

「聞いてくれリーナ。俺は君に治癒力があろうとなかろうと関係ない」

(えっ?)

 そっと顔を上げると、レオはにっこりと微笑んだ。

「傷を治してもらったあのとき、確かに驚いたし感動した。だが、それ以上になんて可愛い子なんだろうと見惚れたんだ」

 なにを言い出すのかと頬を染めるリーナの両肩に手をかけたレオは「本当だ」と訴えるように語りかけた。