死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 しかしレオは、誰もやらないなら俺が行こうと言い出して上着を脱ぎ命綱をつけ始めた。慌てた現場管理者が体力のある数名とともにレオの後に続いた。

無事魔石が発見されたからよかったものの、もし違っていたら作業員にもしものことがあったらと、リーナは生きた心地がしなかった。

 レオは『見つからなければまた考えればいい』と励まして笑ってくれた。彼の頼もしさと包容力に心底感謝している。これで今年の冬は多くの民が寒さに震えずに済む。

 リーナは大きく息を吸い、決意を固めて口火を切った。

「実は私、治癒力がほとんど使えないんです」

 リスの足がやっとだ。人の場合はせいぜいすり傷が治せる程度だろう。

「以前、少ししか使えないと言いましたが、本当に本当にほんの少しで」

 もしかしたらガッカリして彼に見捨てられてしまうかもしれない。それも仕方がないと思った。