「俺は髪を茶色に染めていたし、出会ったのはその一度だけだ。君は覚えていないだろうな」
驚きのままレオの話を聞いていたリーナは考え込んだ。
なんとなくだが覚えている。綺麗なおにいさんが木から滑るように下りてきた。
まだ治癒力も不安定だったけれど擦りむいた傷程度なら治せたし、幼い頃は無邪気で躊躇はなかった。
秘密と言った理由は、父から治癒力は人に見せてはいけないと言われていたからだ。むやみに見せると、どこまでできるのかと人々は知りたがる。期待は希望となり、応えられないだけ失望される。
彼の話を聞いてようやく納得がいった気がした。
秘密のはずの治癒力をなぜレオが知っていて、リーナが花嫁に選ばれたのか。
(そうか……だからなのね)
ミスティアの王宮に、ヴァイス帝国の密偵がいたのかと思ったが、まさかあのときの彼がレオだったとは。
驚きのままレオの話を聞いていたリーナは考え込んだ。
なんとなくだが覚えている。綺麗なおにいさんが木から滑るように下りてきた。
まだ治癒力も不安定だったけれど擦りむいた傷程度なら治せたし、幼い頃は無邪気で躊躇はなかった。
秘密と言った理由は、父から治癒力は人に見せてはいけないと言われていたからだ。むやみに見せると、どこまでできるのかと人々は知りたがる。期待は希望となり、応えられないだけ失望される。
彼の話を聞いてようやく納得がいった気がした。
秘密のはずの治癒力をなぜレオが知っていて、リーナが花嫁に選ばれたのか。
(そうか……だからなのね)
ミスティアの王宮に、ヴァイス帝国の密偵がいたのかと思ったが、まさかあのときの彼がレオだったとは。



