死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

***



「私と会っていた?」

「ああ。実はミスティアで君と会っている」

 帝都へ帰る道中で、レオがそう言いだした。

「八年前……」

 レオの話によると、刺客に追われ負傷した彼はミスティアに逃げ込んだという――。

 ミスティアは閉鎖的な国で国境は固く閉ざされている。普通なら入国できないが、ヴァイス帝国からミスティアに潜入している者の手引きで、レオと随行の騎士三人は商人として入国できた。

 思ったよりも深い傷を癒しつつ帰る時期を見計らっていた。

 一週間後の建国記念日までには絶対に帰らなければならない。馬を走らせミスティアから帝都までは三日はかかる。もしレオがミスティアに逃げ込んだと追手が気づいていれば再び襲ってくるに違いなく、数日のうちに戦えるだけ怪我を治しておかなければいけなかった。