完璧王子の幼馴染は、なぜか私から離れたがらない。

はぁ。蒼真が私のことをほんとに好きだなんて、、、。
正直、信じれない。

だってちっちゃいころからずっと一緒にいたんだよ?
お兄ちゃんみたいな存在だったのに。

ーガラガラガラー
「っ!ひなぽんっ!」
「り、理央!?」
「だ、大丈夫?なんもされてない?」
「なんで?なんもされてないけど、、、」
「蒼真ファンがめっちゃ騒いでたから、なんかされたのかと思った、、。」
「ふふっ。心配してくれたの?ありがとう。」
理央って実は優しいんだよなぁ。
なんか気まぐれな弟みたい。
心配して疲れている理央の頭をなでてあげた。
「っ、ひなぽんさぁ、、、。」
「ん?」
「俺だって男子だよ?」
「うん。」
「俺はお前のことがす、、、。」
理央と私の間に誰かが入ってきた。
「蒼真!?なにしてるの!?」
「俺のお姫様に触んないでくれる?理央。」
「っは?お前ら、付き合ってんの?」
「いやちがっ」
「そうだよ」
「ちょっ」
蒼真は私の手と自分の手を交わらせて(俗にいう恋人つなぎ)理央に見せた。
「そ、そうなら最初から言えよ。」
そう言って理央は逃げてしまった。

「ちょ、そーま、なにやってんの」
「なにって、日奈があいつに恋しちゃったらやだから。」
「いやいやいや、、、。」

これさ、私のわがままというより、そーまのわがままじゃね?
私より、そーまのほうが縛ってるじゃん~!