君に会うために

次の日の放課後。
文学研究会などという大層な名前のクラブ活動のため、第2図書室へ向かった。
仰々しいのは名前だけで、やってることはお茶会だけど。

第2図書室はおしゃべりをしてもいいスペースで、本が置いてあるカフェみたいな感じだ。
他の生徒たちも自販機で買ってきたジュース片手に入試の過去問を見ている。

「ちわっス」とやってきた臣君は手に包帯を巻いていた。

「あ、それ、昨日ウチのにゃん吉にやられたヤツ?」

「違いますっ」

ぉぉおっと。
違うと言っているのを深掘りするのはよくない?

「あ、まあ、みんなに紹介するから座って」

学校とは思えないおしゃれな丸テーブルに臣君を誘導した。

「昨日言ったとおりね。お菓子はもう少しみんながいなくなってからね。こちら、臣君。一年生。そしてこちらが、」

三年生の男子、東雲(しののめ)君と私と同じ二年生女子の(じゃん)ちゃんだ。
二人とも社交性はゼロ。
だから私が会長を引き受けたんだけどね。

「三人でしゃべってて。お茶の準備してくるから」

臣君も社交性は無さそうだから、果たして三人でどれだけの時間、間が持つかは分かんないけど。