サキちゃんにさんざん謝られたけれど、さっきのは告白とは違うんじゃないか?
とてもロマンチックな言葉だとは思ったけれど、だから何?
私に会うためにこの星に生まれてきたということは、別の星もあるということ?
ああ、ダメダメ。
いくらファンタジーが好きだからって、変な方向に走っちゃいけない。
私が変な人認定されてしまう。
ブツブツ独り言を言いながら歩いていたけれど、確実に私の背後にストーカー君がいる。
ひょっとして帰り道が同じだけなのかなと思ったのだけど、信号で止まったら臣君も私と同じタイミングで止まってて、近寄ってこない。その差、20メートルくらいかな。
ふーーむ。
「臣君、一緒に帰ろうよ」
「え?」
臣君がめちゃくちゃ驚いた顔になったんだけど、誘っちゃダメだった?
