君に会うために

お茶会は山城先生が様子を見に来た瞬間に終わりになった。
男子二人が分かりやすく敵意をむき出しにしたからさ。

お茶会の後はまた一緒に帰ることになったんだけど、今日は東雲先輩も一緒だ。
東雲先輩はいつもバスに乗ってたはずだけど。

「いいんだ。煌乃の家の道をそのまままっすぐに行けば駅に着くから」

ふーーん。

「それよりも一つお聞きしたいのですが、どうして二人とも私のことを名前呼びするんですか? 東雲先輩はまだしも、臣君は…」

君は後輩なのだが。

「嫌か?」

え?

「まあ、嫌なわけでは…」ないのだけど。

「なあ、煌乃、お前は何か思い出さないか?」とは臣君だ。

「思い出す?」

「ああ。俺は物心ついた時からずっと、誰かを守るためにここに生まれてきたということだけが分かっていたんだ。昨日、それがお前だと分かった」

「俺も、煌乃を守らなきゃならないということは薄々気づいていたんだが、臣を見て確信が持てた。俺はお前を守っていたんだ」

「……?」

「信じてないだろ」

信じるも何も、一体何を言っているんだ? ってレベルですが。

「えっと、二人ともありがとう。一人で帰るよりはずっと安全だから嬉しいです」

「そうか。ならば明日からも毎日二人で護衛する」

えっ……?