君に会うために

しばらく沈黙が続いちゃった。

「あ、えっと。いつもの活動に移ろうか。なんか面白い本、あった? 面白い話でもいいんだけど」

まあ、今の話も十分面白かったけど。

「おい、お前。煌乃に何も話してないのか」

このセリフを言ったのが臣君なんだよね、しかも東雲先輩に。

「話すも何も、お前が現れるまでアイツが敵だと思い出せなかったんだから仕方ないだろ」
「チッ」

うーーんと。

「臣君? とりあえず東雲先輩は先輩なのだから」

「煌乃、いいんだ。そいつは俺の上官だったんだから」

うーーーんと?
ていうか、なんで今日はいきなり名前呼びされてるんだ?
今までずっと名字だったじゃないか。

「まあ、いい。俺も昨日、煌乃ん家の猫にヤられるまで、自分のこと、思い出せなかった。ただずっと、守らなきゃならない人がいるということしか分からなくて。昨日、煌乃を見て、コイツだって確信が持てた」

んーーー…
よく分かんないけど、楽しくはなりそう?