君に会うために

「はい、臣君、クッキー」
「ども」
「東雲先輩も純ちゃんもどうぞ」

なんとかなだめるみたいな感じで臣君を第2図書室まで連れてきた。
命かけるみたいなこと言ってたけど、臣君はそういう小説が好きなのかな。
私以外の三人はブスッとしたままお茶とクッキーをモソモソと食べる。
まあ、いいけどさ。
そんなときに臣君が強い口調で私に言った。

「山城には近づくな」

へ?

「俺もそう思う」とは今までほとんど口を利いたことのなかった東雲先輩だ。

えーーーーっ!?
久しぶりに聞いた肉声がそういうセリフですか?

「山城先生は悪い人じゃないよ」とは純ちゃんだ。
「そ、そうだよ?」

良かった。
とりあえず一人で山城先生のフォローをしなくても済むみたい。

「そりゃ、お前はアイツの手下だったわけだしな」と東雲先輩が純ちゃんに言った。

手下?
何のこと?
でも二人とも、何も説明してくれるつもりはなさそう?

「な、なんで山城先生に近づいちゃダメなの?」

そしたら臣君と東雲先輩のセリフが揃った。

「アイツは敵だからだッ!」

て・き…?