蒼「飛ぶ?それなら風魔法だけでいいんじゃないのか?」

梨々香「風魔法だと足と手を使わないといけないんですよ。それができないから氷魔法も使うんです。」

蒼「できないって?氷魔法って何に使うの?」

梨々香「できないはできないです。氷魔法は薄い氷を作ってその上に座って風魔法で動かすんです。それを周りに悟られないように認識阻害でわからないようにするんです。」

蒼「ふーん、安定してるの?それ」

梨々香「してますよ。でも、人をつかむともっと安定します。」

蒼「おっ、じゃあ俺の腕つかむ?」

梨々香「絶対嫌です。セクハラです。」

蒼「え〜つれないなぁ〜」

梨々香「はぁ、もうすぐ教室に着きますよ。・・・とても騒がしいですね、、、」

蒼「オブラートにつつまなくてもいいよ。うるさいんでしょ?」

梨々香「いえ、騒々しいと思っただけです。」

蒼「シンプルに悪口だな。じゃあ呼んだら教室に入って来てね〜」

梨々香「わかりました。」

北条先生が教室に入っても騒がしい声は止まなかった。

蒼「おいっ、そろそろ黙れぇ〜!!!!」
その怒号で教室の中の声がピタリと止んだ。

蒼「今日は転校生が来ている。入ってこい」

えっ、この空気のなか入るの?めっちゃ嫌なんだけど、、、入るかぁ〜

扉を開けて中に入り、教卓の前まで行く。

蒼「じゃあ自己紹介よろしく〜」

梨々香「はい。佐藤梨々香と申します。よろしくお願いします。」

蒼「席はさっきのとこだ。」
さっき荷物を置いた席に座った。

麗音「さっきぶり、梨々香」

梨々香「麗音!麗音が隣でよかった!」

前の席の人、双川玲蘭が話しかけてきた。