君の事好きになっても良いですか

私の本当の気持ち……
嘘はつけなかったし、
晃と向き合わなきゃって思ってたから
言えて良かった。


「気持ちに嘘はつきたく」
「なかったから。」
「これが私の、本当の答えだよ。」




そうか……。

ちゃんと俺の事も考えた上での答えだった
んだな……。


「そっか……。」


俺の声は思ったよりも落ち着いていた。


「琴音、」
「ちゃんと向き合ってくれてありがとう。」

強がりかも知れないけれど、
俺の今の素直な気持ちを伝えよう。


「幼なじみ、」
「辞めなくていいなら」
「それでいい。」


「辞めるわけないじゃん!」
「私の方が、幼なじみやめよって」
「晃から言われると思ったから。」
「だから怖くてなかなか言えなかった。」


「んな事言うわけない。」



「ありがとう。」


「なぁ、琴音……。」
「琴音の女として好きな気持ちが自然に」
「なくなるまで、好きでいさせて。」
「時間かかってしまうかもだけど。」
「この気持ちだけ無理に忘れたくない。」
「琴音は普通にしてて良いからさ。」


俺はどこまで……諦めが悪い男に
なってしまったんだ……。
でもそんなすぐに忘れられるほど器用じゃない。



「うん……わかった。」
「ありがとう、そこまで想ってくれて。」


私は晃の言葉を聞いて、涙が溢れた。



「泣くなよ……。」
「俺が泣けないだろ?(笑)」


そう言って晃は優しく微笑みながら、
私の涙を指で拭ってくれた。


「ありがとう、晃。」



「あぁ。」
「じゃ、そろそろ帰ろ。」
「琴音、家着くの遅くなる。」

そう言って、晃は席を立つ。
それに続けて私も席を立ち、
会計を済ませて外に出る。
外はもう暗くなって、
日中の気温よりちょっぴり冷えた空気。


壊れたものは何もない。
晃とちゃんと向き合えて良かった。
私は前を向く……前を向いて
進むんだ。



第11話 幼なじみのままで

END