波が足元を去らっていく音だけが 響く。 晃は待ってる……。 逃げ道を作らず真正面から私を、 見ていた。 言わなきゃ…… ちゃんと応えなきゃ…… 曖昧にしたら、晃を傷つけてしまう。 私はゆっくり顔を上げると、 晃の瞳は真剣な眼差しで私を 捉えていた。 優しさも不安も混じったその瞳。 私は息を吸い込み、震えないように 言葉を選んで応えを出した。