君の事好きになっても良いですか?


「……だよな。」


「でもね……告白嬉しい。」
「私も……好き。」
「遥陽君の事、前からちょっと」
「気になってたの。」


「……えっ!?」
「それ、本当に!?」



「うん、ほんと。」
「でも……言い出せなくて。」
「私、勇気ないから(笑)」
「今日もたくさん遥陽君、」
「助けてくれて私を守ってくれて……」
「あっ、私やっぱり遥陽君の事」
「好きなんだってはっきりしたの。」


私がそう言うと、遥陽君の目が驚きで
大きく見開かれすぐに柔らかい笑みを
見せていた。




「千歌ちゃん、ありがとう!」
「超────嬉しい!!!」


ヤバい……これは今までの人生で
1番嬉しい!
千歌ちゃんが俺の事好きだったなんて
夢にも思わなかったから。


「こちらこそありがとう。」
「遥陽君、よろしくね。」


俺は思わず嬉しさのあまり、
千歌ちゃんの手をそっと握った。
すると千歌ちゃんも、それに
応えるようにそっと握り返してくれた。






レジャーシート側では、
私、夏奈ちゃん、夏奈ちゃんのお兄さん、
理央君、晃が見守っていた。

夏奈
「あれ、遥陽絶対千歌ちゃんに」
「告白してるよね。」


たか兄
「遥陽、やるなー。」


「うまくいくと良いなぁ」


理央
「千歌ちゃん今、手を握り返したぽいよ。」



「マジ!?すげー、やるじゃん!」



私達は、ざわつきながらもどこか幸せそうに
2人のシルエットを見つめていた。




俺と千歌ちゃんが、手を繋いだまま
レジャーシートの方へ戻ってくると、
みんなの視線が一斉に俺らに集まった。

夏奈
「2人ともおかえりー!」
「千歌ちゃん、遥陽が顔赤い♪」


たか兄
「完全に告白成功だな!」


千歌
「えっ!?なっ……なんで知っ……」


遥陽
「あ……まぁ……はい、告白成功です。」



「わぁ────!」
「おめでとう!2人とも!」


理央
「2人ともいつの間に……」
「おめでとう!」



「千歌、照れすぎだろ(笑)」
「お前はわかりやすいな(笑)」
「2人ともマジおめでとう!」

晃が言った一言で千歌ちゃんは
更に顔を真っ赤に染め、
恥ずかしさのあまり自分の顔を浮き輪で
隠した。


千歌
「アキ君!うるさいな!もう!」

遥陽君はそんな千歌ちゃんを
横目に、少し胸を張っていた。

遥陽
「みんなありがとう。」
「まぁ、そういう事だからよろしく。」


夏奈
「本当に良かったね遥陽~♪」
「末永く爆発してね(笑)」


千歌
「もう!千歌ちゃんまで!」


こんなやり取りをしながら、みんなの顔は
自然と笑顔になり、さっきまでの海の
冷たさよりもずっと温かい空気が周囲を包んだ。





レジャーシートにみんな座ると、
夏奈ちゃんのお兄さんはクーラーボックスを
開けて声を張り上げた。


たか兄
「よし!みんな腹減っただろ?」
「昼飯にするぞ!」


夏奈
「お兄、スパムおむすび出して!」