君の事好きになっても良いですか?


「うん、本気。」
「だから琴音ちゃんの事は」
「完全に中立。」
「俺はどちらの味方でもないけど、」
「2人には頑張って欲しい。」

遥陽から出る言葉は、淡々としているのに
妙に頼りになる言い方だった。
横にいる晃も同じように感じてる表情を
していた。


「遥陽……すげえな。」
「俺、ちょっと感動したわ。」
「理央も今同じ事思ったろ?」



「うん、遥陽すごい……。」


「関心してる場合じゃないだろ?(笑)」

遥陽は嬉しそうにだけど冷静にそう言う。
その通りだと俺も思った。
遥陽の言う通り頑張らなきゃな……。
そう思ってると夏奈のお兄さんこと
たか兄が絡んできた。

「みんな、青春してるね。」


「たか兄!」


「理央も遥陽も晃君も」
「後悔のないようにしろよ?」


「「「はい!」」」


「俺も、高校生の時いっぱい」
「楽しんだなぁー!」
「今、を楽しんでいっぱい恋しろよ!」
「さぁ、3人とも女の子達待たせちゃ」
「駄目だからそろそろ行くぞ。」



こうして俺達は更衣室を出た。





海辺に戻ると女子組は既に俺達を
待っていた。

俺は、琴音ちゃんの姿をすぐ目で追うと
そこにはもちろん水着姿の琴音ちゃんが
立っていた。
俺も、晃も同時に言葉を失った。

淡いミント色のワンショルダー水着。
大人っぽさを出しつつ可愛いさも表現
されていて、破壊力がすごい……。
可愛いすぎて直視できない。
もうこんなのズルい……。


「琴音ちゃん……可愛い。」


「うん……琴音が可愛いすぎて」
「どう反応したらいいかわからない。」


「それわかる。」


「琴音ちゃん凄く似合ってる。」


理央君、晃が私に向かってそう
話してきた。
私は一瞬にして顔が、真っ赤になり
視線を泳がせる。
恥ずかしい////
ちょっと露出高すぎないこの水着……。
理央君や晃からお世辞でも
似合ってると可愛いって言ってくれるなんて
思ってもいなかったからどう反応して良いか
わからない。
私がタジタジしていると、
千歌ちゃん夏奈ちゃん遥陽君と
夏奈ちゃんのお兄さんが、ニヤニヤしながら
見ていた。

「2人とも……あっ……ありがとう///。」


琴音ちゃんが、顔を真っ赤にして
俺らにお礼を言ってる。
マジで可愛すぎる……。
独り占めしたい……
触れたい……

そう思った瞬間、晃が動き出す。


「ほら、琴音荷物置き場に行こう。」

と軽く晃は琴音ちゃんの
肩に手を添えようとする。

その瞬間俺は咄嗟に晃の手首を掴んで
止めさせた。

「晃、待って……俺が琴音ちゃんと」
「行く。」


私はいつの間にか理央君と晃の間に
挟まれた状態になっていた。
この状況はどうしたらいいの?
理央君……晃……今日なんで
こんなに私に絡んでくるの?
私も、理央君とレジャーシート引いたとこ
に一緒に戻りたいなぁ。
晃……最近、いつも私に接する態度が
変わって反応に困っちゃうよ……。
私の事は構わず千歌ちゃんのところ
行かないのかな?
晃は千歌ちゃんが好きなんじゃないの?



「は?理央一体何なの?」
「邪魔すんなよ。」



「俺が、琴音ちゃんを連れて行く」
「つもりだったんだけど。」


そんな事を言い争ってる2人の距離は
近い。
すぐに2人は肩がぶつかりそうで
私は間に挟まれたまま動けなくなっていた。
どうして2人ともそんなに、怒ってるの?

「俺が琴音を連れて行くつもりだった」
「んだよ!いちいち割り込むなよ。」


「割り込んでないし!」
「琴音ちゃんは俺と行きたいって」
「言ったよ?」


えっ……?
私、言ってないよ……。
心で行きたいなぁって思ってたけど
口にだしてないよ。

これ、私どうしたらいいの?


「理央、今日なんでそんな」
「積極的になってんの?」


「そっちこそ、急に距離詰めすぎ」
「だけど?」