俺は琴音の体をしっかりと
支えながら、そっと耳元で声を落とした。
「……部屋に行こう。」
「横にならないときついだろ?」
私は懸命に理央君の胸に、寄りかかりながら
こくんと小さく頷き、キュッと理央君の
袖を掴んだ。
「よし。」
「ゆっくりな……無理したら」
「駄目だから。」
俺は琴音ちゃんの腰に手を回し、
もう片方の腕で肩を支えるように
しながら、そっと歩き始めた。
琴音ちゃんの体温が直に伝わって
きて、思わず息を呑むほどに
熱くなっていた。
こんなに熱があるのに……
ひとりで耐えてたの?……。
廊下の電気が柔らかく照らす中、
琴音ちゃんは俺のシャツをぎゅっと
掴んでいた。
「ごめんね……歩くのちょっと怖い。」
「怖くないよ。」
「俺がいるから……絶対離さないから。」
そう言うと琴音ちゃんは、
安心したように息をして
更に体を預けてきた。
ふらつきながらも少しずつ部屋の、
奥へと向かった。
琴音ちゃんの部屋のドアを開けると
ほんのりベリーの甘い香りがふわっと
広がった。
ベッドの横まで来たところで、
俺は琴音ちゃんに声をかける。
「ここに座る?」
「倒れる感じでもいいよ。」
「俺、支えるから。」
すると琴音ちゃんは俺に、
寄りかかりながら言う。
「座る……。」
「でも、ちょっとだけ支えてて欲しい。」
「もちろん、離すわけないじゃん。」
琴音ちゃんをベッドへと導き、
腰を下ろさせる。
座った途端、琴音ちゃんは力が抜けたように
俺の胸に寄りかかってきた。
「理央……君……あったかい……。」
「っつ!!!///」
その無防備すぎる発言に俺は思わず
心臓が飛び出るかと思った。
キスしてしまいたくなる気持ちを
グッと堪えて平常心を取り戻す。
「琴音ちゃんが熱いんだよ……。」
「ほら、ゆっくり横になろ。」
優しく背中を支え、そっとベッドに
寝かせてやる。
寝かせ終わっても、琴音ちゃんの指が
俺のシャツをまだ掴んでいた。
「どこにも行かないで……。」
掠れた声が深く心に突き刺さる。
「離れないよ。」
「ちゃんとそばにいるから安心してね。」
俺は琴音ちゃんの手を優しく包み込んだ。
そしてその後、琴音ちゃんをそっと
寝かせると俺は布団を軽く整えて
肩までかけた。
部屋の薄明かりに照らされる、
琴音ちゃんの顔はほんのり赤く、
弱々しくて……目を逸らせないくらいに
愛おしい。
「ちょっと待ってて。」
「飲み物後で飲めるように置いとくから。」
そう言って俺は、ベッドの横にあるテーブルに
倒れないように水とスポーツドリンクを
キャップを少し緩めて置いた。
「理央君……本当、来てくれてありがとう。」
「安心する。」
「安心するって思ってくれるなら」
「来た甲斐があったよ。」
「放っておけるわけないしさ。」
俺はベッドの横に膝をついて座り、
琴音ちゃんのおでこに手を添える。
触れた瞬間息を飲んだ。
「琴音ちゃん、薬は飲んだ?」
「うん、理央君がここに来る少し前に」
「飲んだよ。」
「なら、もう少ししたら」
「薬、効いてくるね。」
「偉いじゃん。」
「偉い?」
クスっと弱々しく微笑む顔が、
なんだか子供みたいで可愛いくて愛おしい。
「偉いよ!」
「体動かすのもしんどいのに」
「ひとりで頑張って飲んでさ。」
「そんな……こと……ゲホッ」
「でも褒められるのは嬉しい。」
「後、なんだか頭がぼーっとする。」
「ちょっと待って、」
「冷やした方が楽だし」
「何かタオルない?」
「洗面所の棚に入ってる。」
「OK!」
俺は、洗面所の棚から1枚タオルを
取り出して水で濡らして絞る。
これで少し、マシになったら良いなぁ
っと思いながら洗面所を出て
琴音ちゃんの部屋に戻った。
俺はベッドの横にしゃがみこんで、
そっと琴音ちゃんのおでこに、
冷やしたタオルを乗せた。
「……っ、ひゃ……冷たい……」
理央君は、私のおでこに冷やしてくれた
タオルを乗せてくれた。
熱で頭がぼーっとしてたから、
あまりの冷たさに驚いて、変な声が
出てしまい恥ずかしくてたまらなかった。
それに、理央君が近すぎてもう
熱も緊張もごちゃ混ぜになってしまう。
「我慢して……」
「熱がまだ高いからさ。」
琴音ちゃんは、半分目がとろんとして
俺を見上げてくる。
弱っているせいなのかいつもより、
距離が近く感じて、ドキドキが止まらなくなる。
「理央君が来てくれて良かった……。」
ふわっとした声でそう、呟かれて
思わず息が止まる。
こんな不意打ちに……反則すぎる。
「当たり前じゃん。」
「心配してるに決まってんだから。」
「……嬉しい。」
琴音ちゃんは柔らかい笑顔で
そう言った。
ダメだ……これ以上見てたら
変な気持ちになる。
琴音ちゃんのおでこにタオルを
そっと置き直して……
「冷やしタオルもう1枚作ってくる。」
っと言い訳みたいに呟いて、
俺は立ち上がった。
本当は、
俺が落ち着かなきゃ……
冷静を取り戻さなきゃ、
まずいって自分でも気づいたからだ。
部屋の静かに閉めて、俺は深くため息を
吐きながらリビングに移動した。
支えながら、そっと耳元で声を落とした。
「……部屋に行こう。」
「横にならないときついだろ?」
私は懸命に理央君の胸に、寄りかかりながら
こくんと小さく頷き、キュッと理央君の
袖を掴んだ。
「よし。」
「ゆっくりな……無理したら」
「駄目だから。」
俺は琴音ちゃんの腰に手を回し、
もう片方の腕で肩を支えるように
しながら、そっと歩き始めた。
琴音ちゃんの体温が直に伝わって
きて、思わず息を呑むほどに
熱くなっていた。
こんなに熱があるのに……
ひとりで耐えてたの?……。
廊下の電気が柔らかく照らす中、
琴音ちゃんは俺のシャツをぎゅっと
掴んでいた。
「ごめんね……歩くのちょっと怖い。」
「怖くないよ。」
「俺がいるから……絶対離さないから。」
そう言うと琴音ちゃんは、
安心したように息をして
更に体を預けてきた。
ふらつきながらも少しずつ部屋の、
奥へと向かった。
琴音ちゃんの部屋のドアを開けると
ほんのりベリーの甘い香りがふわっと
広がった。
ベッドの横まで来たところで、
俺は琴音ちゃんに声をかける。
「ここに座る?」
「倒れる感じでもいいよ。」
「俺、支えるから。」
すると琴音ちゃんは俺に、
寄りかかりながら言う。
「座る……。」
「でも、ちょっとだけ支えてて欲しい。」
「もちろん、離すわけないじゃん。」
琴音ちゃんをベッドへと導き、
腰を下ろさせる。
座った途端、琴音ちゃんは力が抜けたように
俺の胸に寄りかかってきた。
「理央……君……あったかい……。」
「っつ!!!///」
その無防備すぎる発言に俺は思わず
心臓が飛び出るかと思った。
キスしてしまいたくなる気持ちを
グッと堪えて平常心を取り戻す。
「琴音ちゃんが熱いんだよ……。」
「ほら、ゆっくり横になろ。」
優しく背中を支え、そっとベッドに
寝かせてやる。
寝かせ終わっても、琴音ちゃんの指が
俺のシャツをまだ掴んでいた。
「どこにも行かないで……。」
掠れた声が深く心に突き刺さる。
「離れないよ。」
「ちゃんとそばにいるから安心してね。」
俺は琴音ちゃんの手を優しく包み込んだ。
そしてその後、琴音ちゃんをそっと
寝かせると俺は布団を軽く整えて
肩までかけた。
部屋の薄明かりに照らされる、
琴音ちゃんの顔はほんのり赤く、
弱々しくて……目を逸らせないくらいに
愛おしい。
「ちょっと待ってて。」
「飲み物後で飲めるように置いとくから。」
そう言って俺は、ベッドの横にあるテーブルに
倒れないように水とスポーツドリンクを
キャップを少し緩めて置いた。
「理央君……本当、来てくれてありがとう。」
「安心する。」
「安心するって思ってくれるなら」
「来た甲斐があったよ。」
「放っておけるわけないしさ。」
俺はベッドの横に膝をついて座り、
琴音ちゃんのおでこに手を添える。
触れた瞬間息を飲んだ。
「琴音ちゃん、薬は飲んだ?」
「うん、理央君がここに来る少し前に」
「飲んだよ。」
「なら、もう少ししたら」
「薬、効いてくるね。」
「偉いじゃん。」
「偉い?」
クスっと弱々しく微笑む顔が、
なんだか子供みたいで可愛いくて愛おしい。
「偉いよ!」
「体動かすのもしんどいのに」
「ひとりで頑張って飲んでさ。」
「そんな……こと……ゲホッ」
「でも褒められるのは嬉しい。」
「後、なんだか頭がぼーっとする。」
「ちょっと待って、」
「冷やした方が楽だし」
「何かタオルない?」
「洗面所の棚に入ってる。」
「OK!」
俺は、洗面所の棚から1枚タオルを
取り出して水で濡らして絞る。
これで少し、マシになったら良いなぁ
っと思いながら洗面所を出て
琴音ちゃんの部屋に戻った。
俺はベッドの横にしゃがみこんで、
そっと琴音ちゃんのおでこに、
冷やしたタオルを乗せた。
「……っ、ひゃ……冷たい……」
理央君は、私のおでこに冷やしてくれた
タオルを乗せてくれた。
熱で頭がぼーっとしてたから、
あまりの冷たさに驚いて、変な声が
出てしまい恥ずかしくてたまらなかった。
それに、理央君が近すぎてもう
熱も緊張もごちゃ混ぜになってしまう。
「我慢して……」
「熱がまだ高いからさ。」
琴音ちゃんは、半分目がとろんとして
俺を見上げてくる。
弱っているせいなのかいつもより、
距離が近く感じて、ドキドキが止まらなくなる。
「理央君が来てくれて良かった……。」
ふわっとした声でそう、呟かれて
思わず息が止まる。
こんな不意打ちに……反則すぎる。
「当たり前じゃん。」
「心配してるに決まってんだから。」
「……嬉しい。」
琴音ちゃんは柔らかい笑顔で
そう言った。
ダメだ……これ以上見てたら
変な気持ちになる。
琴音ちゃんのおでこにタオルを
そっと置き直して……
「冷やしタオルもう1枚作ってくる。」
っと言い訳みたいに呟いて、
俺は立ち上がった。
本当は、
俺が落ち着かなきゃ……
冷静を取り戻さなきゃ、
まずいって自分でも気づいたからだ。
部屋の静かに閉めて、俺は深くため息を
吐きながらリビングに移動した。


