君の事好きになっても良いですか?


9時45分、私は綾部駅の
ロータリーに到着し、理央君を捜す。
まだ到着してないみたいなので、
私は時計塔の前で待ってる事にした。
時計塔で待っていると、なんだか
色んな人の視線を感じる……。
私……変かな……?
変じゃないよね?だって夏奈ちゃんが
可愛いくメイクもヘアアレンジもして
くれたんだもん!
だけど、なんでそんなにみんな
見てくるのだろう。
とりあえず気にしたら余計気になるから
気にしないようにしよう。


待つこと5分、
理央君は目立つからすぐ見つけられる。
理央君がこっちに走ってくると
歩いてる女性達はほとんどが
理央君に振り返り、黄色い声で
かっこいいとか話しかけちゃおうとか
聞こえてくる。

そりゃそうだよね。
理央君ってかっこいいもん、
他の女性達が興味ないわけないもんね。
そんな理央君とお出かけしちゃう
私、場違いじゃないかな?
大丈夫かな……。
そんな事を考えたら少し胸がチクチクと
痛くなった。





9時50分、
俺は待ち合わせ10分前に綾部駅に到着。
綾部駅から家まではそれほど遠くなく
徒歩15分程で着く。
時計塔の周りには複数の男性が
うろうろと周囲を歩いている人も
いれば、止まってる人もいる。
そんな中、俺と同い年くらいの
2人の男性から声が聞こえた。

「時計塔の女の子めっちゃレベル」
「高くなかった?」


「めっちゃレベル高かった!」
「声かけちゃいたいよな。」


「お前、めっちゃ好みだもんな」
「あー言うボブで、儚げな女の子。」


「よし、俺決めた声かけよう!」


琴音ちゃんの事だ!
早く琴音ちゃんの所に行かないと!
俺は全速力で琴音ちゃんの所にむかって
走った。



「琴音ちゃん!」



「理央君!おはよう!」



「琴音ちゃんおはよう!」
「待たせちゃった?」



そんな事を話していると、
先程の男子2人は……

「彼氏いたのかよ、勝ち目ないじゃん。」

っと言って去って行った。
その他周り居た男性達も琴音ちゃんの
周りから去って行った。


「全然待ってないよ。」
「私もさっき来たとこ。」



理央君が私の方に向かって走ってくる
姿がすごく輝いて見えてドキドキする。
理央君の私服姿もかっこよく見える。
理央君の私服は無地の長袖ミリタリーシャツ
カーキー色にインナーは白のTシャツ、
ズボンは黒色のスキニーパンツで
黒白のスニーカー。
そして右耳にシンプルなデザインの
ピアスがチラッと光っていた。


「それなら良かった!」
「あっ!」
「琴音ちゃん、カバンに」
「この間プレゼントしたスカーレット」
「のマスコットキーホルダー」
「付けてくれたんだ!」



「うん!」
「理央君めっちゃこのスカーレットの」
「マスコットありがとう!」
「もう、気に入ってしまって」
「手放させなくなっちゃった。」



「実は俺も今日……」



そう言って、理央君は肩がけショルダー
バッグを前に持ってきて、
スカーレットのマスコットを見せてきた!


「じゃーん!」



「わぁー!お揃い!」
「理央君この事言ってたんだね。」