君の事好きになっても良いですか?


晃は敵対心剥き出しで俺を
見てくる。
俺だって、琴音ちゃんともっと
一緒に居たいんだよ。
幼なじみだからと言って俺は
遠慮などしない。



「そんなの知らねぇし。」
「琴音、何で言わない?」


「だってその日の晃、風邪で熱が」
「出て学校休んだじゃん。」
「そんな体調悪い時にわざわざ」
「言わないよ。」


「その時だったんだ。」



「うん。」



「まぁいいや。」



えっ?晃?
なんなの?今までこんな落ち込んでる
晃を見た事ないよ。



「理央君、とりあえず座りなよ。」
「アキ君もそんなしょげないでよ。」
「空気悪くなる。」



「ごめん。」


「ねぇ、それより私ね」
「シフォンケーキ焼いたの食べる?」



「「「食べる!」」」


晃、千歌ちゃん、理央君同時に
言ったのがなんだかすごく
可愛いくて思わず笑ってしまう。


「あはは(笑)」
「みんな同時に言うのなんだか」
「可愛い!」



「だって、琴音ちゃんのシフォンケーキ」
「久しぶりに食べれるんだもん♪」


「琴音のシフォンケーキマジで」
「美味いよな。」
「お店に出せるレベルの美味しさ。」


「琴音ちゃんのシフォンケーキ」
「めっちゃ楽しみ!」



「お店には出れないよ(笑)」
「あっ、今日は紅茶味にしたからね。」
「2人の好きな味だよ♪」



そう言って私はリビングに置いてあった、
シフォンケーキを取りに部屋から
出ようとすると理央君に呼び止められた。



「琴音ちゃん!」



「理央君どうしたの?」



「はい、これ!」
「プレゼント!」



「えっ!?」
「プレゼント!?」
「もらって良いの?」


「うん、中に青空ワールドの」
「グッズが入ってる。」


「わぁーー!」
「嬉しい!ありがとう!」
「後で中、見させてもらうね。」



「うん!」
「あっ、ちなみに俺とお揃いな!」


そう言って理央君は私の耳元で囁いた。
あっ、また私の胸がドキドキと鳴ってる。



「理央、ちょっと何話してんの?」
「それと、琴音に近付き過ぎ。」


そう言って晃は私の手を引っ張り、
理央君の傍から距離が離れた。
今日の晃はなにか違う。
いつもの晃じゃないなぁと思う。
本当にどうしちゃったの?


「別にそんな特別な事は」
「話してないよ。」
「それに、琴音ちゃんに近いのは」
「晃じゃん。」
「たまには俺だって琴音ちゃんの」
「近くに居たいんだよ。」



「わっ私、シフォンケーキ取ってくる!」

私は慌ててその場から逃げた。