君の事好きになっても良いですか

* 理央*

日曜日の朝、
今日は好きなアニメ青空ワールドの
限定マスコットキーホルダーの
発売で10時OPENに間に合うように
出かける支度をしていた。
すると遥陽からtalkがきていたのを
思い出し確認する。
今日遥陽のツレとの集まりがあるらしく
その誘いの連絡だった。
今日はもちろん俺は出かけるので
断りのメッセージを送り、
再び支度に戻った。
支度は順調に終わり綾部駅に着いて
電車に乗り、アニメショップがある街に
向かった。


アニメショップに着くと話題のアニメや
有名な王道アニメなどのグッズや漫画
など様々な商品が店頭に並んでいる。
青空ワールドのコーナーを見つけるのに
さほど時間はかからず、すぐに見つけた。
そして目当ての限定マスコットキーホルダー
を2個手に取る。
1個は自分用でもう1つは琴音ちゃんに
プレゼントする用である。
喜んでくれると良いなぁ。
まさか、琴音ちゃんが同じアニメを好きなんて
思ってもみなくて、夏奈から聞いた時は
心が跳ね上がるぐらい嬉しかったなぁ。
このキーホルダーお揃いで付けたいなぁ。
今日、サプライズで渡しに行こうかな。
喜んでくれると良いなぁ…。
そんな事を思いながら俺はアニメショップの
中を色々探索し、それだけで時計が11時30分
を回っていた。
後は昼飯をどこかで食べて帰ろ…。





12時過ぎ

お昼ご飯は有名チェーン店のオムライス屋さんで
昼食を済ませて、家に帰ろうと駅に戻ると
遥陽から電話が掛かってきた。



「理央!理央!」



「遥陽、talkでも送ったけど」
「今日俺用事が…」


俺が話してる途中で遥陽は
少し慌てた様子で衝撃な言葉を発する。



「理央が用事あるのは知ってる!」
「そうじゃなくてさっき」
「俺、晃に電話で集まりに誘ったら」
「晃、今日琴音ちゃん家に行くって」
「言ってた!」




「はあ!?」



「千歌ちゃんも一緒にだけど。」


遥陽の発言に言葉を失う。
晃が琴音ちゃん家でテスト勉強?
そんなの絶対嫌だ…。
千歌ちゃんがいるからきっと
何もないとは思うけど…。
それでも好意むき出しの幼なじみ
でいつでも手の届く範囲にいるから
俺は気が気ではない。


「遥陽、それいつ電話した?」



「えっと10前ぐらいだったはず。」
「その時点で千歌ちゃん拾ってた」
「みたいだから、もう琴音ちゃん家」
「にいるかも。」



こんな所で呑気に昼飯食ってる場合では
なかった。
俺、めっちゃ出遅れてるじゃん。
てかものすごくイライラする。
きっとこれがヤキモチなんだろうな。


「遥陽教えてくれてありがとう。」


それだけ言って俺は電話切り、
急いで一旦家に戻って勉強道具と
琴音ちゃんに渡す、
マスコットキーホルダーが入ったショップ袋を
手に取り慌てて家を出て琴音ちゃん家に
向かった。



理央 side 終わり