君の事好きになっても良いですか?



理央君はみんなと帰りたがってたから
私とじゃ意味がないよね。


「理央君、今日は本当にありがとう。」
「理央君に返す物もちゃんと返せたので」
「私も帰るね。」
「それじゃ、又明日電車で!」



そう言って琴音ちゃんは1人で帰ろうとする。
なんでそうなるの!?
これは一緒に帰る流れになるんじゃないの?
普通わ……。



「ちょちょっと待って!」


俺は琴音ちゃんの手首を優しく掴み、
帰る琴音ちゃんを引き止めた。



「なんで1人で帰ろうとするの?」




「えっ?だって理央君みんなと」
「帰りたがっていたし。」
「私だけだったら意味がなくなるかなと。」



「意味あるよ!」



「りっ……理央君!?」



理央君はちょっと大きな声で
主張した。


「俺、琴音ちゃんと帰りたい……。」


「私と一緒に帰ってくれるの?」


私は理央君と一緒に帰りたいなぁと
心で思っていたから、彼から
言ってきてくれた事に凄く嬉しさを
感じた。
この気持ちはなんだろ……不思議だな。
友達だから一緒に帰りたいって思うのは
普通の事だよね。



「一緒に帰ろっか……。」



「うん!」




こうして私は、理央君と初めて
一緒に帰る事になった初めての日。
空は夕空でオレンジ色に染まっている
道を2人で歩く。



「ねぇ、今日なんでわざわざ来てくれたの?」




「今日、本当は朝電車で渡そうと」
「思ったのだけど、理央君電車に乗ってなくて。」