次の瞬間。
俺は琴音のもう一方の手を掴み、
晃から引き離すようにして、
自分の胸元へ引き寄せた。
理央
「もういい。」
肩を抱き、逃がさない。
琴音
「!!理央!?」
理央
「迎えに来た。」
「俺がいる。」
独占欲を、隠す気もなく滲み出る。
琴音
「……理央。」
「力が強いよ……。」
「ちょっと痛いかも。」
琴音が戸惑った声を出す。
晃は、
一歩前に出た。
晃
「乱暴だろ。」
理央
「彼氏だから。」
俺は即答し、
さらに琴音を抱き寄せる。
理央
「俺の琴音に触るな!」
「俺の彼女だ。」
そう言うと晃の目が、
一瞬、鋭くなる。
噛み付くように俺を睨んできた。
晃
「琴音が、俺と手を繋いでも」
「嫌だって言ってない。」
そう言って、
晃は反対側から、
琴音の手を再び取った。
私は、理央と晃2人の
両側から引き合われる形になる。
ちょっと待って……。
腕痛いよ……。
2人共、力が強い……。
一気に場の空気が、
張り詰める。
通りすがりの人達も何事かと言うような
目で私達を見てくる。
千歌
「ちょ、ちょっと待って!」
千歌ちゃんが慌てて割って入って
くれた。
千歌
「ここ水族館!」
「目立つから!」
遥陽
「ほんと、」
「周り見て。」
遥陽君は理央の肩を掴んで
言った。
夏奈ちゃんはあわあわと、
落ち着かない様子で
晃の前に立ち、静かに言った。
夏奈
「二人とも、」
「落ち着いてよ。」
その声は、強くはないが
よく通った声をしていた。。
夏奈
「琴音ちゃん、」
「困ってるじゃん。」
「周りをちゃんと見てから」
「行動してよ。」
その夏奈ちゃんの言葉で、
理央の腕の力が、わずかに緩む。
晃も、
ゆっくりと手を離した。
理央
「琴音……悪い。」
理央が小さく言う。
晃
「俺も。」
晃も同じように私に言って
くる。
そして、場の気まずい沈黙。
楽しいはずの旅行が、
こんな気まずくなるのは
嫌だよ…。
私は……ただ、みんなで楽しくしたい
だけなのに。
琴音
「2人共、仲良くしてくれれば」
「大丈夫だから。」
千歌
「……じゃ、」
「続きを見よ?」
千歌が、
空気を切り替えるように笑う。
遥陽
「せっかく来たんだし。」
「イルカのとこ、」
「まだだよな。」
遥陽君も、場を和ませようと
明るく言ってくれる。
理央は、
もう一度だけ私を見て、
今度は優しく手を取った。
理央
「次は……」
「絶対俺から離れないで。」
琴音
「うん、分かった。」
「絶対離れない。」
晃は、
その後ろ姿を見ながら、
静かに拳を握る。
水族館でも、またうまくいかない……。
理央はここまで阻止してくるとは……。
まぁ、そりゃそうか……
彼氏だし、彼女取られそうなの
黙って見てるなんて出来るはずもない。
俺だって、逆の立場ならそうしてる。
冷静に考えればそれが当たり前……
でも……俺はそれでも……
引くつもりはなかった。
こうして、
表面上は落ち着いたまま、
みんなは再び歩き出す。
だが……
水槽の青い光の下で、
二人の想いは……
さらに強く、鋭くなっていった。
俺は琴音のもう一方の手を掴み、
晃から引き離すようにして、
自分の胸元へ引き寄せた。
理央
「もういい。」
肩を抱き、逃がさない。
琴音
「!!理央!?」
理央
「迎えに来た。」
「俺がいる。」
独占欲を、隠す気もなく滲み出る。
琴音
「……理央。」
「力が強いよ……。」
「ちょっと痛いかも。」
琴音が戸惑った声を出す。
晃は、
一歩前に出た。
晃
「乱暴だろ。」
理央
「彼氏だから。」
俺は即答し、
さらに琴音を抱き寄せる。
理央
「俺の琴音に触るな!」
「俺の彼女だ。」
そう言うと晃の目が、
一瞬、鋭くなる。
噛み付くように俺を睨んできた。
晃
「琴音が、俺と手を繋いでも」
「嫌だって言ってない。」
そう言って、
晃は反対側から、
琴音の手を再び取った。
私は、理央と晃2人の
両側から引き合われる形になる。
ちょっと待って……。
腕痛いよ……。
2人共、力が強い……。
一気に場の空気が、
張り詰める。
通りすがりの人達も何事かと言うような
目で私達を見てくる。
千歌
「ちょ、ちょっと待って!」
千歌ちゃんが慌てて割って入って
くれた。
千歌
「ここ水族館!」
「目立つから!」
遥陽
「ほんと、」
「周り見て。」
遥陽君は理央の肩を掴んで
言った。
夏奈ちゃんはあわあわと、
落ち着かない様子で
晃の前に立ち、静かに言った。
夏奈
「二人とも、」
「落ち着いてよ。」
その声は、強くはないが
よく通った声をしていた。。
夏奈
「琴音ちゃん、」
「困ってるじゃん。」
「周りをちゃんと見てから」
「行動してよ。」
その夏奈ちゃんの言葉で、
理央の腕の力が、わずかに緩む。
晃も、
ゆっくりと手を離した。
理央
「琴音……悪い。」
理央が小さく言う。
晃
「俺も。」
晃も同じように私に言って
くる。
そして、場の気まずい沈黙。
楽しいはずの旅行が、
こんな気まずくなるのは
嫌だよ…。
私は……ただ、みんなで楽しくしたい
だけなのに。
琴音
「2人共、仲良くしてくれれば」
「大丈夫だから。」
千歌
「……じゃ、」
「続きを見よ?」
千歌が、
空気を切り替えるように笑う。
遥陽
「せっかく来たんだし。」
「イルカのとこ、」
「まだだよな。」
遥陽君も、場を和ませようと
明るく言ってくれる。
理央は、
もう一度だけ私を見て、
今度は優しく手を取った。
理央
「次は……」
「絶対俺から離れないで。」
琴音
「うん、分かった。」
「絶対離れない。」
晃は、
その後ろ姿を見ながら、
静かに拳を握る。
水族館でも、またうまくいかない……。
理央はここまで阻止してくるとは……。
まぁ、そりゃそうか……
彼氏だし、彼女取られそうなの
黙って見てるなんて出来るはずもない。
俺だって、逆の立場ならそうしてる。
冷静に考えればそれが当たり前……
でも……俺はそれでも……
引くつもりはなかった。
こうして、
表面上は落ち着いたまま、
みんなは再び歩き出す。
だが……
水槽の青い光の下で、
二人の想いは……
さらに強く、鋭くなっていった。


