君の事好きになっても良いですか?



「君、白鷺高の子だよね♪」


「はい。」


「誰か待ってるの?」
「彼氏とか?」


「友達を待ってます。」


「でも友達来てないよ?」
「友達の事なんて放っておいて」
「俺と放課後デートしない?」


やだ……絡まれた。
どうしよう、全然どっか行ってくれない。
それどころかなんか私、色んな神谷崎生徒
から囲まれてる……。



「俺ともデートして!」
「君の事好きになっちゃった!」



「あの、困ります!」
「友達待ってるのでどいてください。」

私は囲まれてる隙間から逃げるように、
ちょっと強めに人と人の間に身体を
入れようとすると目の前の男子生徒は
私に強引に抱きつこうとして、
もう無理だと諦めかけた時後ろから
私の手首を掴み引っ張られそのまま
スッポリと後ろの引っ張ってきた人の
胸に収まってしまった。






「遥陽、夏奈早く!」


俺は全速で校門前に向かって走っていた。
早く琴音ちゃんを助けないとと言う
気持ちが先走る。



「理央、遥陽早い!」
「先行って!」
「私も後で追いつくから。」



「ごめん!」
「理央、俺夏奈と一緒に追いつくから」
「先行け!」



「遥陽、夏奈ごめんありがとう!」



俺は正門の下駄箱まで来て靴を急いで
履き替え、あともう少しの校門前まで
更に加速し走って向かった。

校門前に出ると男子生徒が群がっている
ところに行くとそこには
男子生徒に囲まれ何人かの
男子生徒に絡まれている琴音ちゃんの姿が
隙間から見えた。
俺はその隙間に体をねじ込みながら中に
入ると、琴音ちゃんが1人の男子生徒に
抱きつかれそうになるのを俺は
無我夢中で止める為に、琴音ちゃんを俺の
ところに引き寄せた。




「おい!」
「怖がってんじゃん!」
「やめろよ!」



「理央……君!?」




「男、いるんかよ。」
「つまんねー帰ろっと。」



琴音ちゃんに抱きつこうとしていた
生徒がそう言うと同時に、囲っていた
ギャラリー達もみんな校門から去って行った。



「琴音ちゃん大丈夫!?」
「って……大丈夫じゃないよね。」
「ごめん、助けに来るの遅れた。」




「理央君、ごめんね。」
「助けてくれてありがとう。」



そう言いながら琴音ちゃんは俺の方に顔を
あお向けにしながら言った。
俺は琴音ちゃんを覗き込む形になり、
琴音ちゃんの潤んだ目が直球に
俺の視界に入る。
これ……反則すぎ……可愛いくて
キュン死してしまいそうだ。



「「琴音ちゃん~!」」
「「大丈夫!?」」




「遥陽君、夏奈ちゃん!」
「私は大丈夫!」
「理央君に助けてもらっちゃった。」