君の事好きになっても良いですか?


私は神谷崎高の校門前右横の表札ところで
理央君が通るのを待っていた。

色んな意味でソワソワと落ち着かない。
やっぱり私、帰ろうかな……。
下校時間で神谷崎高の人達がぞろぞろと
出てくる際に私の事を物珍しいのか
見てくる。
恥ずかしい……。
早く理央君通ってくれないかな……。





「理央、遥陽帰ろう!」


私は理央と遥陽がいる教室に迎えにきた。
なんか廊下といい教室といい、
生徒がいつもより騒がしい。
特に男子……。




「夏奈、なんか校門前ら辺が騒がしくない?」


ホームルームが終わり、
下校時間になって10分程が経った時、
教室の窓の奥からザワザワと騒がしい声が
聞こえてくる。
その原因が全然わからなくて
凄く気になり、ちょうど夏奈が俺達を
迎えに教室まで来てくれたので聞いてみた。



「なんか廊下でも騒がしいよ?」
「なんだろうね。」



「なんか芸能人でも来てんのかな!」
「理央、夏奈行ってみる?」


「まぁ、今から帰るから行こうか。」


そんな事を3人で話していると、
クラスの男子グループがものすごい
テンション上がりで喋っているのを
聞いてしまい、俺はまさかと嫌な予感はした。




「なぁ!」
「さっき、井上が校門出たら白鷺高の」
「美少女が校門の前で誰かを待ってるぽい」
「だって!」
「今talkで情報教えてくれた!」
「相当可愛いらしいよ!」


「マジで!?」
「そりゃ、見に行くしかないよな!」



そんな話しを耳に入った俺は、
男子グループに質問をする。



「ねぇ、佐々木それどんな子。」



「ちょっと聞いてみる。」


佐々木が井上にtalkをし、聞いてみてくれた。
すると井上から返事が2分も経たない内に
帰ってきた?


「えっと白鷺の子は」
「ボブヘアで前髪の左端に星型のピンを」
「着けってたって。」
「あと、顔が小さくて目が大きく」
「アイドル以上の可愛いさだって。」



「「「琴音ちゃんだ。」」」

3人同時に言葉にしていた。



「あっ、千歌ちゃんからtalk来てた。」



「夏奈、千歌ちゃんなんて?」


「琴音ちゃん」
「今日、理央に借りた小説を返すの」
「にそっちに向かったって。」


「マジ!?」
「理央早く行こ!」
「きっと琴音ちゃん、」
「男子に囲まれてんじゃね?」
「助けに行かないと!」

遥陽がそう言うと同時に、
俺も夏奈も教室を出る寸前だった。
そんな時、男子グループの佐々木が
俺に話して来た。


「田口!校門前にいる子と」
「知り合いなの!?」
「俺を紹介してよ!」
「俺好みなんだよね、」
「井上が言うには!」




「はあ?」
「絶対、紹介なんてしない!」


そう投げ捨てて俺は、遥陽と夏奈と
急いで校門前に行った。