「私そんなソワソワしてる!?」
「してるしてる(笑)」
「んで、相談はなに?」
「あのね、理央君に借りてた」
「青空ワールドの小説を返したい」
「のだけど、どうやって返そうかと」
「悩んでて……。」
「今日電車で渡そうと」
「思ってたんだけどね……。」
「今日理央君寝坊だったもんね(笑)」
「でもそんな事で悩んでたの?」
「スマホで連絡して、会って返したら」
「良いんじゃない?」
「スマホ忘れちゃった。」
「えっ!?」
「何処に!?」
「家に。」
「家なら安心だね。」
「あっ、相談の途中だったね」
「それじゃ、直接学校に行って」
「渡させば良いんじゃないかな。」
「なるほど!」
「それは思いつかなかったよ!」
「私も今日部活だし、晃も風邪で」
「休みだから神谷崎高行ってみたら?」
「千歌ちゃんありがとう!」
「そうしてみる!」
私は千歌ちゃんのアドバイスを
実行する事にした。
私の学校は中間テストと期末テスト2週間前に
なると30分早く学校が終わる。
千歌ちゃんも部活は明日から中間テストが
終わるまで休みになる。
6限目の授業が終わり私は千歌ちゃんと
学校で別れた後、神谷崎高に急いで
向かった。
白鷺駅から2駅先の大和駅に着き、
駅の案内地図を見て神谷崎高の行き方を
確認する。
確認を終え私は神谷崎高に足を踏み出した。
*理央*
今朝、俺は寝坊してしまった。
今日、琴音ちゃんに会えない。
それが1番失態だ。
ああーなんで寝坊したんだよー。
俺は朝起きてスマホを確認すると、
遥陽と夏奈から先に行ってると
talkが入っていた。
琴音ちゃんからはもちろんtalkは
入っていない。
俺はグループtalkで、「ごめん寝坊した。」
とみんなに伝える。
すると琴音ちゃん以外からは返事は
来るけど琴音ちゃんからいつまで経っても
返事はない。
いつもなら返事は来る。
そして、俺はあれから琴音ちゃんと
個別でほぼ毎日talkしている。
てか俺が積極的に送っているから、
琴音ちゃんはそれに返事をしているだけ
なのかもしれないけど、それでも
俺は前よりも毎日が楽しくてたまらない。
重い腰を起こし、学校に行く準備を
して家を出た。
電車に乗り、東中園駅に電車が止まると
つい反射的に琴音ちゃんの姿を探す
癖がついてる。
もちろん、今日は寝坊して1本後の電車
なのでもちろん琴音ちゃんは居ない。
はぁ……
明日からは絶対寝坊しないようにしないと。
土日以外で琴音ちゃんに会えないなんて
こんなにも辛いんだ。
土日会えないのも辛いけど、平日に
会えないのは会えない日が増えるから
余計に寂しい。
そんな事を考えていたらあっという間に
学校に着いて教室に入る。
「おはよう~。」
「理央おはよう。」
「遥陽、今日の琴音ちゃんは可愛いかった?」
「可愛いかったぞ!」
「それに琴音ちゃん、理央が寝坊した事」
「心配してたよ。」
「えっそれマジ嬉しい!」
「寝坊して良かった。」
「自惚れちゃって♪」
「自惚れても良いだろ。」
そんなやり取りを続けて、
授業を淡々と受けて放課後になる。
あぁ……早く明日琴音ちゃんに
会いたいなぁ……。
理央 side 終わり


