君の事好きになっても良いですか?


バイト先


16時40分、私は20分前にバイト先の
スマイリーバーガー店に到着した。
店内に入り、店員に説明すると
店長が私を向かい入れてくれた。



「今日からお世話になります」
「小川琴音です。」
「よろしくお願いします。」



「小川さんね。」
「私は店長の飯田智也です。」
「今日からよろしくお願いします。」
「えっとまず、はいこれ。」
「制服なので、更衣室で着替えてくれる?」


そう言って店長は女子更衣室へ案内してくれた。
更衣室を開けると何人か店員さんが
待機していたり、着替えてたりしている。
ん?あれ?あの子どこかで見たような……。

私は窓際のロッカーで着替えてる
綺麗な子と目が合う。
その子はカプチーノ色の
サラサラストレートロングヘアー。
目がパッチリ二重で女優さんみたいに
肌も綺麗な子。
向こうは何故か私と目を合うなり驚いていてる。
綺麗な子はその後すぐスマホを取り出し
なにか打ち込んでるようだった。

あっ!あの子電車の3人グループの中に
いる女の子だ。
こんな事ってあるんだ……。
私が立ち尽くしてる間に綺麗な子は
制服に着替え私に向かって会釈をし、
キッチンへと向かって行った。







今日から新しい子が入って来るから
仕事を教えるのを店長から頼まれている為、
私は早めにバイト先に着いて制服に
着替えていたのだけれど、
目を疑う衝撃で思わず身体が固まった。
新しい子が更衣室に入って来たので
どんな子だろうと見ると、
店長の横で目をまんまるさせたボブヘアーの
女の子。
その子も私の事を見ている。

私の事を見ている子は私が知ってる子だった。
紛れもなく電車の美少女、理央の好きな子
だった。
ちょっと!嘘でしょ!?
こんな事ってあるの!?
これ、理央にとってはめちゃくちゃ良い
チャンスじゃない!?
私があの子と友達になれば理央も接点できるし、
私も前からあの子と友達になりたいなぁ
って思ってたからウィンウィンじゃない?
私は慌ててカバンからスマホを取り出し、
talkグループで理央と遥陽に今の
出来事を報告した。
そして私はキッチンへ行く前に、
理央の好きな子に会釈をして
更衣室を出た。





その頃の理央達


「あーー!」
「なんで理央に勝てないんだよ!」
「本当、理央はゲーム強いよな!」
「昔から。」


「そんな事ないよ(笑)」
「遥陽が弱いだけ(笑)」


夏奈が家を出て1時間が経過した頃、
俺と遥陽はゲームに夢中になっていた。
するとスマホからTalkの通知音が
遥陽のスマホと俺のスマホから
流れた。
俺と遥陽はtalkを確認すると夏奈からだった。
俺は3人専用のグループtalkを確認すると
衝撃的な文書がつづられていた。



「「えええー!」」


2人で顔を見合わせた。
遥陽もすごい驚いているけれど、
俺はそれ以上に驚いている。
俺はその現場には居ないけれど
心臓が爆発してしまうぐらいの鼓動が
鳴り響く。


「マジか!」
「りりり理央、これ本当にチャンス」
「到来じゃんか!」



「なんか信じられない気分。」
「これ夢じゃないよな?」



俺は自分の頬を捻った。

「痛い……。」
「夢じゃない。」



「夏奈が上手く友達になれば」
「もう間違いなくあの子に」
「関われるんだぜ!理央!」


「うん。」
「そうなってくれればマジで」
「嬉しいんだけど……。」
「ちょっとだけ怖いなぁ。」
「こんな上手くいくのかな?」
「向こうが友達にならなかったら」
「って考えると不安になる。」


「理央らしくないぞー。」
「弱音吐いても良い事ないぞ?」



「そうだよな……。」


「それに夏奈のコミュ力高いの」
「知ってるだろ?」
「夏奈誰でもすぐ打ち解けて友達に」
「なれる子だぜ?」
「絶対大丈夫だ!」



「うん!」
「そーだな!」
「ごめん弱気になって。」



「良いって良いって♪」
「それよりゲームの続きしようぜ!」


「ああ!」


俺は夏奈が上手くあの子と友達に
なれるように心で祈りながら
遥陽とのゲームを再開した。