───バイト先
私は、バイト先に着き更衣室で
手際いよく作業服に着替えて
タイムカードを押して、
バックヤードに入る。
「おはようございます!」
私は今日のメンバーに挨拶をしながら
バックヤードに入ると、
真っ先に聞こえたのは夏奈の明るい声だった。
「琴音ちゃん、おはよー!」
「今日はフルだよね?頼りにしてる!」
「夏奈ちゃん!」
「おはよう!久しぶりにシフト一緒に」
「なって嬉しい!」
「私も嬉しい!」
バイトを始めた頃、
何も分からず戸惑っていた私に
根気強く仕事を教えてくれた夏奈。
今では注文対応も仕込みも、
ほとんど一人で任されるようになっていた。
最初の頃が嘘みたいだな…。
懐かしいなぁ……。
そんなことを思っていると、
ドアが開き、店長の飯田さんと一緒に
見慣れない男の子が入ってくる。
女子何人かは、その男の子を
見るなりヒソヒソ話をし始めた。
「ねぇ、レベル高くない!?」
「超かっこよすぎて顔見れない。」
などなど。
「ほら、矢口君。」
「挨拶して。」
そう言って店長が矢口と言う男の子の背中を叩く。
「あっはい!」
「おはようございます!」
「今日から入ります、矢口瑠斗です!」
元気すぎるくらいの声。
短く整えられた髪に、
少し人懐っこそうな笑顔。
確かにモテる分類の人だ。
男性アイドルグループとかにいそう。
しかも、高身長……そりゃモテるね。
私はそんな事を思っていたら、
「小川。」
店長に不意打ちに名前を呼ばれ、
慌てて私は返事をする。
「はい!」
「今日から、矢口の指導係な。」
「えっ!?」
「私がですか!?」
「そうだ。」
「小川の仕事の姿勢、能力を」
「みんな、評価している結果だ。」
「琴音ちゃんファイト!」
みんなが笑顔で私の方を見てエールを
送る。
夏奈ちゃんもニコニコとこちらを見て
言ってくる。
「琴音ちゃんなら出来る!」
「また、これでひとつ前進だよ。」
夏奈ちゃんにエールをもらうと、
自然にやる気が漲ってくる。
「店長、わかりました。」
「頑張ります!」
「よし、その意気込みだ。」
「さあ!開店の時間だ。」
「それじゃ、今日もみなさんよろしく。」
店長の合図と一緒に従業員達は持ち場に
次々と行ってしまった。
私は矢口君に顔を向けて挨拶をする。
「今日からよろしくね。」
「私は小川琴音。」
「分からないことあったら何でも聞いて。」
そう言うと、矢口君はぱっと顔を明るくした。
「はい!小川先輩!」
「よろしくお願いします!」
「……あ、そう言えば彼氏いるって」
「噂で聞いてますよ!」
あまりにストレートで、琴音は一瞬言葉に詰まる。
えっ、この子何?だれから聞いたの?
「えっ……」
「でも大丈夫です!」
「俺、空気読まないタイプなんで!」
大丈夫って何……?
全然読めないんだけど……。
内心戸惑いながらも、
琴音は苦笑いを浮かべるしかなかった。
私は、バイト先に着き更衣室で
手際いよく作業服に着替えて
タイムカードを押して、
バックヤードに入る。
「おはようございます!」
私は今日のメンバーに挨拶をしながら
バックヤードに入ると、
真っ先に聞こえたのは夏奈の明るい声だった。
「琴音ちゃん、おはよー!」
「今日はフルだよね?頼りにしてる!」
「夏奈ちゃん!」
「おはよう!久しぶりにシフト一緒に」
「なって嬉しい!」
「私も嬉しい!」
バイトを始めた頃、
何も分からず戸惑っていた私に
根気強く仕事を教えてくれた夏奈。
今では注文対応も仕込みも、
ほとんど一人で任されるようになっていた。
最初の頃が嘘みたいだな…。
懐かしいなぁ……。
そんなことを思っていると、
ドアが開き、店長の飯田さんと一緒に
見慣れない男の子が入ってくる。
女子何人かは、その男の子を
見るなりヒソヒソ話をし始めた。
「ねぇ、レベル高くない!?」
「超かっこよすぎて顔見れない。」
などなど。
「ほら、矢口君。」
「挨拶して。」
そう言って店長が矢口と言う男の子の背中を叩く。
「あっはい!」
「おはようございます!」
「今日から入ります、矢口瑠斗です!」
元気すぎるくらいの声。
短く整えられた髪に、
少し人懐っこそうな笑顔。
確かにモテる分類の人だ。
男性アイドルグループとかにいそう。
しかも、高身長……そりゃモテるね。
私はそんな事を思っていたら、
「小川。」
店長に不意打ちに名前を呼ばれ、
慌てて私は返事をする。
「はい!」
「今日から、矢口の指導係な。」
「えっ!?」
「私がですか!?」
「そうだ。」
「小川の仕事の姿勢、能力を」
「みんな、評価している結果だ。」
「琴音ちゃんファイト!」
みんなが笑顔で私の方を見てエールを
送る。
夏奈ちゃんもニコニコとこちらを見て
言ってくる。
「琴音ちゃんなら出来る!」
「また、これでひとつ前進だよ。」
夏奈ちゃんにエールをもらうと、
自然にやる気が漲ってくる。
「店長、わかりました。」
「頑張ります!」
「よし、その意気込みだ。」
「さあ!開店の時間だ。」
「それじゃ、今日もみなさんよろしく。」
店長の合図と一緒に従業員達は持ち場に
次々と行ってしまった。
私は矢口君に顔を向けて挨拶をする。
「今日からよろしくね。」
「私は小川琴音。」
「分からないことあったら何でも聞いて。」
そう言うと、矢口君はぱっと顔を明るくした。
「はい!小川先輩!」
「よろしくお願いします!」
「……あ、そう言えば彼氏いるって」
「噂で聞いてますよ!」
あまりにストレートで、琴音は一瞬言葉に詰まる。
えっ、この子何?だれから聞いたの?
「えっ……」
「でも大丈夫です!」
「俺、空気読まないタイプなんで!」
大丈夫って何……?
全然読めないんだけど……。
内心戸惑いながらも、
琴音は苦笑いを浮かべるしかなかった。


