「理央君、そんなこと考えるんだ」
「考えるに決まってるだろ!」
って……俺なに言ってんだよ!//////
勢いのまま言ってしまってどうするんだよ。
ん?でも待って……琴音ちゃんとわかってんの
かな……”変な事”がどう言う意味かって……。
「でもね」
「理央が理央でいてくれるなら、」
「それでいい。」
「緊張して、いつもとは違う」
「リアクションだったり、」
「行動になるのは仕方ないもんね。」
その言葉に、俺は何も言えなくなった。
あっ……やっぱり、わかってなかった。
色んな意味で助かちゃった。
琴音が鈍感で良かった//////。
―――コンコン。
「理央、入るわね」
母さんがノックして、ドアを少し開ける。
「はい、おやつ」
「クッキーと紅茶よ。」
「ありがとうございます……!」
琴音は立ち上がって、また丁寧に頭を下げた。
「ほんとに可愛い子ね。」
「理央、ちゃんと大事にしなさい。」
母さんは微笑みながら優しい声で言う。
「……大事にしてる。」
即答すると、母さんは満足そうに微笑んだ。
「じゃあ、お母さん邪魔しないわね。」
ドアが閉まり、再び二人きりになる。
「……お母さん、優しいね。」
「だろ?」
「琴音のこと、気に入ったみたいだ。」
「……よかった。」
そう言って、胸に手を当てる琴音。
「実は、ずっと不安だったの……」
「私が理央の彼女で、いいのかなって。」
俺は、迷わず彼女の手を取った。
「いいに決まってる!」
「琴音じゃなきゃ、嫌だ!」
指先が、少し震えているのが分かる。
「……ありがとう嬉しい。」
琴音は、少し目を潤ませて笑った。
その時、俺のスマホが震えた。
画面に表示された名前……。
――晃。
えっ?なんで晃から?
なんで俺に……?
一瞬、空気が止まる。
「……出なくていいの?」
琴音が、気遣うように言った。
「うん……後で返す。」
スマホを伏せ、俺はもう一度琴音を見た。
琴音はベッドの端に座ったまま、
膝の上で指を絡めている。
緊張してるのが、手の動きで分かる。
「……落ち着かない?」
俺が聞くと、琴音は小さく首を振った。
「ううん」
「落ち着かないんじゃなくて……」
「近いなぁ、って思って///。」
その一言で、胸がぎゅっと締め付けられる。
「……だな。」
気づけば、視線が絡んでいた。
どちらからともなく、言葉が途切れる。


