君の事好きになっても良いですか

私と晃が廊下を歩いていると、
ヒソヒソと他の生徒からの声が
聞こえてくる。


ねぇ、やっぱり小川さんて篠崎君と
仲良いよな……。
付き合ってんのかな?
もし、付き合ってたら勝ち目ないよね。



篠崎って小川といつも一緒だよな。
お似合いだけど、付き合ってんのかな。
俺、小川さんの事良いなぁって。

告白ぐらい良いんじゃね?




ヒソヒソヒソヒソ

聞こえてるよー。
私達付き合ってる?、幼なじみだよ。

勝ち目ってなに?


告白?
私に?なんで?私この人知らない。



「晃、ちょっと離れて歩く?」



「えっ?なんで?」



「だって……」


「あぁ……さっきの噂話し気にしてんの?」


「あっうん……。」
「晃、勘違いされたら困るでしょ?」


「困らないんだけど……」

俺はボソッと本音が出てしまった。
俺だって付き合いたい……
ずっと見てきたんだ……
だけど、琴音を困らせたくないんだよ。
恋愛には鈍感で絶対困らせてしまう。
そうさせてしまったのは俺のせいでも
あるんだが……。
その系の奴らには近づかせなかったから。
だからせめてでも幼なじみでずっと
隣り居たいんだ。


「ん?晃なにか言った?」



「なんでも。」
「別に好きに言わせておけばって」
「言っての。」
「俺らは俺らなんだから。」


「そだね!」


私と晃は学校を後にし、
いつものように駅に向かった。




「なぁ琴音、今日暇?」



「特に用事はないよ。」


「これ、持ってるから行こっ。」



「わぁー!」
「フレンドリーのクーポン!」
「行く行く!」
「私、フレンドリー行きたかったの♪」


「良かった。」


「でもそのクーポンどしたの?」


「兄貴からもらった。」
「行こっ。」
「って、何処にあるんだ?」


「白鷺駅の2駅先の大和駅の近くだよ。」



「大和駅か……神谷崎高校があるところか。」

まぁ……そんな偶然ないだろうし。
しかも俺なんで気にしてんの?
だって、たまたま同じ電車に乗ってる人って
だけで、そのグループの男子が
琴音の事好きかどうかもわからないし。
気にしすぎか……。

「とりあえず行くぞ。」


「はーい!」


琴音は満面な笑みを俺に見せてきた。
ずりぃ……
可愛いすぎんだよ……
琴音になると俺ダメダメだわ。