激甘な溺愛は警報級


「絃くんは、神様が特別扱いした、人間を超越した顔面だよ」

「彼氏を人外にしないでもらっていい?」

「お顔天才。別にそこだけが好きなわけではないけど」

「そか?」

「性格も、変人っぷりも、あえて人間味を残したのも、それはなんかそういうところまで神様に計算され尽くされてる気がする」

「うん…うん?」

「人間を超越した何か、ではあるけど、あえて人間味を残したことで、人間として暮らしてるんでしょ」

「うーん、ただの人間だよ?」


俺に似てきたのかな、変なこと言い出した。

ただ疲れてるのかな、脳みそ覚醒してる?


「眠いんじゃない?寝たら?逆に変な感性覚醒してる」

「絃くんの肩借りて寝るか。おやすみっ」


幸せか。

これが幸せか。

彼女が肩で寝息を立てるって。

寝顔を無防備に晒してくれるって。


着陸前になって、沙夜ちゃんを起こす。


「んー」

「シートベルト着けないと」

「んー」


半ば俺が着けてあげる感じになる。

お母さんになった覚えはないんだけど…。