激甘な溺愛は警報級


シートベルトを外していいというアナウンスが流れて、俺は早速立ち上がる。

話が筒抜けだったらしく、蒼井さんも立ち上がって入れ替わった。


「久しぶり」

「ひさ…?」


沙夜ちゃんは頭にハテナを数個浮かべている。

3ヶ月ぶりに会う元カレかよって?

違うよ、つい数秒前まで前の座席に座ってた現役彼氏だよ。


席に着いて、


「沙夜ちゃんとツーショ撮りたい」

「いいよ」


そう言って俺に凭れかかってくる。


「彼女アピール」


思わず頬が緩む。

そのままパシャリ。

まったく、可愛いんだから。


「LINEで送って」

「ういー」


送ると、沙夜ちゃんは俺の顔だけドアップにして眺めるという、さっきの俺と同じことをしている。


「ああ…似た者同士だね」

「ん」

「沙夜ちゃんの写真、俺もドアップして眺めるから…」

「顔面国宝は、こうやって眺めるの常識。3歳児でも知ってる」


英才教育ですねそれは。