「王子谷くん、ほんとに三倉さんのこと好きなんだね」
「へ、うん、当たり前じゃん」
さっき撮った写真を、沙夜ちゃんドアップにして眺めているのを、隣のシノンに見られてしまっていた。
「こんな可愛い笑顔でピースしてるの可愛すぎない?…いや、他の男に同意されても、嫌っちゃ嫌だけど」
「僕だって彼女いるから、同意するわけにいかないけど…気持ちは分かるよ?」
「でしょー?」
尚更、沙夜ちゃんの隣に行きたくなった。
「あー、沙夜ちゃんの横座れば良かったな」
「シートベルト外れたら、花鈴と席交換したら?」
「えっ」
「そしたら僕も、花鈴と隣だし」
にこっとしながらピースサイン。
確かに賢いな。
「そうしよ」
グーパンを合わせて契約完了。



