修学旅行の班決めの日になった。

即、沙夜ちゃんの元へ駆け寄るが、想像していた通り、2人で孤立。

どうやら俺は、他人より愛が重たいらしい。

重たくもなるでしょう。

こんなに可愛い子が彼女なんだから。


なんて言い訳はさておき。


結局、人数が足りなくて困ってた班に入ることになった。

まあご察しの通りだ。


「蒼井花鈴です。修学旅行の間、よろしくお願いします」


学級委員長の大人しい眼鏡をかけた子。


「綾波星七ー、よろしくー」


この子もなんとなくクラスで浮いてる子。

校則破りまくって、髪染め、パーマ、なっがいネイルで孤高の不良少女って感じ。

今もネイル見ながら、机に寄りかかって、やる気なさそうに自己紹介してたし。


「三倉沙夜です。…よろしくお願いします」

「王子谷絃です!よろしく!」


俺らも簡単に自己紹介する。


「柳田シノンです!仲良くできると嬉しい!よろしく!」


学級委員の副委員長。

いかにも優等生な感じ。


「…池上遥人です。よろしく」


引っ込み思案ってところか、繊細そうな子。


「全員余り物って感じー。20時過ぎの惣菜コーナーみたいー」


綾波さんがそう言った。

空気が冷える。

あー、冷房ついてるのかな?

辛辣。