キモイ声出るし。
…いや、そうじゃなくて。
気を取り直して。
「大和って誰かな?」
「弟」
弁当の唐揚げを頬張りながら、真顔でそう答えてきた。
「いやいやいや…」
「いやいやいやも何も。ああ、正確に言えば双子の弟」
「さっきLINE見えちゃってさ」
「あー」
「ハート付きのメッセージ来てましたけど」
「シスコンだからね、私の何がそんな好きなのか知らないけど」
「可愛い所じゃない?あとは…」
「まあ絃くんと気が合うんじゃない?私のこと好きとかいう変人っていう共通点で」
沙夜ちゃんの好きな所を語ろうとしたら遮られた。
なんだよもう。
ついでに変人言われるし。
「違うクラス?」
「高校違うよ。私らより全然頭良いし。それなのにバイトしててお金あるから…ああ、ランド行こうね、か。そう、こうやって遊びに行こうって誘ってくる」
「別に家で誘えばいいよね?なんでわざわざメッセージで…」
「今思いついたんじゃない?さすがにランドは頻繁に行かないし、多分やっと行けるだけのお金貯まったからって」
「ああ…」
「そのお金くれないかな、絃くんと行きたい」
「えへへ」
頬が緩む。
まあね、まさかね?
そんな、和解した翌日に浮気発覚とか無いか!



