激甘な溺愛は警報級


昼休み。

いつもなら沙夜ちゃんの前の席を借りるのだけど、空かないから沙夜ちゃんに来てもらうことにした。


「お手洗い行ってくる」

「うん、行ってらっしゃーい」


俺の机に弁当と水筒とスマホを置いて、トイレへ行った。

無防備にスマホ置いて行ったな…。

まあ逆だとしても俺置いて行くけどね?

疚しいこと一切無いし。


なんて思っていたら、沙夜ちゃんのスマホにメッセージが現れる。


<さよ♡彼氏とかいいから今度の休み、ランド行こ♡>


大和という男からだ。

飛鳥とか、翼とか、中性的な名前だったらまだ女の子の友達、という可能性が0ではない…が、まあそれでも沙夜ちゃんはそんなに友達付き合いがある方ではないし。

しかもランドって。

あれでしょ?

カップルか、家族連れか、親しい友人としか行かないと思うけど?

何が彼氏とかいいからだ?

俺が沙夜ちゃんと行きたいんですけど?


「ただいま」


ハンカチで手を拭きながら、何も知らない沙夜ちゃんが戻ってくる。

俺が怖い顔して待っているからか、何も知らない彼女は、


「え、何?」


と困ったような反応をしながら座る。


「先食べてて良かったのに、待っててくれたの?」

「昨日の涙と、好きって言葉は演技だったのかな?嘘だったのかな?」

「ほ、掘り返さないでよ」


頬を染める。


「いや、嘘じゃないよ?絃くん、好き」

「えへ」