「俺から告白したわけじゃない、特別好きーって感じでもないわけだから、勿論愛情表現とかこっちからするわけないんだよ。沙夜ちゃんが聞きたいのはここからかな。結論から言えば、一方的に抱き締められたり、ほっぺにキスされたりはあるよ。でも唇にキスも、それ以上も、したことない」
意外なのかもしれない。
こんなに沙夜ちゃんに愛情向けてるから、今までもこんな愛情を向けていた相手がいたのでは?と、懐疑的になるのかもしれない。
だから信じてくれるかは分からない。
だけどこれが俺の真実だ。
「…そう」
信じたのか信じてないのか、分からない。
暫し沈黙が続く。
俯く彼女の瞳からポロポロと涙が零れる。
え、また泣かせたの?俺。
付き合って2ヶ月半ほどか。
そんな短期間で、2回も、泣かせたの?
最低男にも程度があると思うんだけど。



