「なんで俺の告白、断らなかったの?」
「別にいいじゃん、なんでも」
「聞きたいなー」
「穂華ちゃんに…」
「穂華はもういいよ、今目の前にいるのは誰?沙夜ちゃんでしょ」
どうして、何が悲しくて、何でも穂華を経由しなきゃいかんのだ。
「俺のこと、触る?」
「…変態かなんかだと思ってるの?私のこと」
「違う!最近手繋いだりぎゅーしたりしてないでしょ。だから、ぷりぷりしてるのかなって」
「はあ」
納得と呆れが混ざった反応。
「ただ触れたいだけって言ったら怒る?」
そう聞くと、否定も肯定もせず、目を逸らして溜め息をつかれた。
肘をついていた腕を引っ張り、両手共指を絡めた。
あの日から、まともに触れていなかった。
久しぶりの沙夜ちゃんの温もりと感触。
沙夜ちゃんからしか得られない栄養ってあると思うんだよね。
キモイよね、ごめんね。
脳内でキモイこと考えてるなんて知らない彼女は、俺に触れられていても拒絶せずに、そのまま指を絡められている。
なんとなく、指にキスをする。
柔らかい2人の視線が絡む。
少しずつだけど、沙夜ちゃんの緊張が解けてきた気がする。
人肌の効果かな。
俺肌だからってことにしたい。



