何も話すことなく駅に着いてしまう。
「じゃあ」
「あのさっ…!なるべく早く、2人でゆっくり話がしたいんだ」
「そういうのいいよもう」
「穂華には、話すのに?」
「穂華ちゃんじゃないじゃん」
「彼氏、だよ。特別な存在じゃないかな。話してほしい」
「穂華ちゃんに聞けばいいんじゃない?幼馴染でしょ」
どこか冷たくあしらってきた。
投げやりな感じというか。
「直接話聞きなって言われたから、沙夜ちゃんとしっかりした話がしたいんだよ」
「…知らない」
「仲直り、したくないの?」
考え込んでいた。
そこー。
考えるとこちゃうよー。
「それに俺は、バレンタイン欲しいし、一緒にいたい!」
「それが理由?」
少しだけ笑ってくれた。
俺は本気だけど!
「いいよ、考えとく」
心の中でガッツポーズ。
本音を話す方か、バレンタインかどっちか分からないけど、どっちでもいい。



