放課後。
穂華が沙夜ちゃんの所で話している。
もはや見慣れた光景。
なんとも思わなくなった。
1人で帰ろうとすると、2人がこちらにやってくる。
「じゃ、あたしは自転車なんで!また明日!」
「じゃあね」
俺がキョトンとしていると、久方振りの沙夜ちゃんとの2人きりの時間。
2人で帰れという、穂華なりの気遣いか。
恐らく半ば強引にそうされたのだろう、沙夜ちゃんは乗り気ではなさそうに見える。
「いいよ、俺1人で帰っても」
「穂華ちゃんに悪いから、一緒に帰る」
理由がなんか解せないけど。
隣を歩いてくれるが、手は繋ぐ勇気が出ない。
また拒絶される気がして。
また怖がらせてしまうかもしれないと、躊躇してしまう自分もいる。



